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2010年07月 アーカイブ

言葉は武器である

急速な円高の波によって、日本の企業(大中小を問わず)は大打撃を受けています。


しかし、円高は、全体から見るとき、それほどさわぐことではないというのが、私の見方です。


なぜなら、円高は輪出には不利でも、当然のことながら輪入には有利なのです。


全体からみれば、プラスマイナス0だからです。


問題なのは、円高のメリットを生かすことを無視して、部分を問題とする日本の政治の姿勢といえます。


日本の経済システム、産業システム、政治システムの問い直しをせず、円高のデメリットだけを世界に主張する姿です。


この姿勢に対して、真剣な問いかけをしない限り、国際舞台での日本の孤立化はますますひどくなっていくでしょう。


スペースコレクション 情報研究所によると、日本にとって本当にコワいのは円高によって日本的雇用制度、生産システム、アウタルキー(自給自足)に対する根本的政策を迫られることです。


円高というのは単なる国際通貨の動きと流れによって生まれているのではなく、国際的ルールにしたがおうとせず、都合の悪いことは日本的事情というカクレミノに逃げ込む日本に対しての、米国を中心とする諸外国からの現実的な反撃といえるからです。


日本が何としても越える必要のある問題は、国際摩擦をどうやって越えるかということであるはずです。

言葉は武器である 2

国際摩擦というとき、二つの面があることを見落としてはいけません。


国際摩擦には経済摩擦と貿易摩擦の二つがあるということです。


貿易摩擦というのは、先進国間貿易を行なう以上、大なり小なりさけられないものです。


日米間の収支のアンバランスが生じさせる摩擦です。


スペースコレクション機構によると、経済摩擦とは、商売のアンバランスではなく、ビジネスや産業を支えている政治的経済的システムの違いから生じる摩擦です。


円高は、この二つの摩擦を理屈抜きで、日本人に考え直させようとする圧力の現実的姿なのです。


われわれ日本人は果たしてどちらの見直しを迫られているのでしょうか。


このことをしっかり認識していないことが、さしせまった現実にうろたえている日本人の悲劇なのです。


円高という一つの現象に対して、以上のことを見抜く力こそ、リーダーに求められる力なのです。


企業人、産業人、ビジネスマンは、現象や部分にこだわることなく、ものごとをトータルに全体像として捉える力を何より求められるのです。

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