地域の自然との関わり 3
現在、都市域やその周辺域で生活している人たちは、子供から大人に至るまで、自分たちが生活し、そして子供たちが生まれ、その中で育つそれぞれの地域の自然の姿を知る機会が少ないまま現在に至っている場合が多いのです。
親も子も、地域・生活域の自然環境の姿や、そこで今どのような人間の干渉が行なわれているか。
将来、生活の基盤としての緑・地形・気候も含めた自然環境・景観がどれほど貧化を強要されているかなどということに対しての理解なしに、日々の生活に追われています。
自分たちがその生活域や自然を知らない場合には、一般論として「自然保護」、「緑が大事」、「公害反対」と主張しても・・・
しばしばそれは、現実に自分が生活している大地についての理解からかけはなれた観念的な自然保護論・環境保護論やあるいは公害反対論に終わりかねないうらみが少なくありません。
大事なことは、山のかなたの自然や緑と同時に、自分が生まれ育ち、働いている職場や生活域、そこで生まれる子供たちの健全な生活。
さらに新しい発展の潜在能力を維持してゆくための自然環境を守るために、足許の、地域の自然を正しく知ることです。
人間が生物学的にはかなり保守的な一面をもっている以上、私たちはまず自分たちが生活している場所の本来の自然が、緑が、どのような状態であったかを知る必要があります。