多角的関税交渉の展開とその限界

多角的交渉においては、自国が払う関税引下げの犠牲を第三国に無償で提供する代りに、その第三国が他の国に対して行なった関税引下げの果実を無償で享受しうることになります。


これを間接効果というのですが・・・


こうした間接効果が参加国間に多面的に波及する関係を通じて、引下げ対象品目を拡大し、相互間のバランスも維持されることが可能になります。


最恵国原則と多角的交渉とが、いわば相乗的効果を発揮するのであり、その点にこうした方式の最大のメリットがあります。


もっとも、こうした多角的交渉を同時平行的に展開することはそれだけに国ごとの組合わせが複雑となり、多くの時間と労力を要します。


事実、この第1回交渉では実に173組の違った交渉が昼夜兼行で続けられたといいます。


・・・その結果、123におよぶ二国間協定が成立し、譲許総品目数45、000、その輸入相当額100億ドルという、史上空前の関税引下げが実現され、ここにガットははなぱなしくスタートするのです。

地域の自然との関わり 3

現在、都市域やその周辺域で生活している人たちは、子供から大人に至るまで、自分たちが生活し、そして子供たちが生まれ、その中で育つそれぞれの地域の自然の姿を知る機会が少ないまま現在に至っている場合が多いのです。


親も子も、地域・生活域の自然環境の姿や、そこで今どのような人間の干渉が行なわれているか。


将来、生活の基盤としての緑・地形・気候も含めた自然環境・景観がどれほど貧化を強要されているかなどということに対しての理解なしに、日々の生活に追われています。


自分たちがその生活域や自然を知らない場合には、一般論として「自然保護」、「緑が大事」、「公害反対」と主張しても・・・


しばしばそれは、現実に自分が生活している大地についての理解からかけはなれた観念的な自然保護論・環境保護論やあるいは公害反対論に終わりかねないうらみが少なくありません。


大事なことは、山のかなたの自然や緑と同時に、自分が生まれ育ち、働いている職場や生活域、そこで生まれる子供たちの健全な生活。


さらに新しい発展の潜在能力を維持してゆくための自然環境を守るために、足許の、地域の自然を正しく知ることです。


人間が生物学的にはかなり保守的な一面をもっている以上、私たちはまず自分たちが生活している場所の本来の自然が、緑が、どのような状態であったかを知る必要があります。

地域の自然との関わり 2

日本では第二次大戦後、とくに昭和30年代からの新しい産業の進展、開発政策に対応して、鍬を持つ手にハンマーをあるいはエンピツをという風に多くの地方で、まず農村から地方の町に、その町から小都市へ、小都市から県庁所在地へ・・・


さらに東京・横浜.名古屋.大阪.京都あるいは北九州、札幌へと人口が過集中しています。


現在都会で生活している壮年の人たちを考えてみると、彼らは生まれ育ったそれぞれの地域.故郷の田園景観について、自分の足で幼少時代から歩きあるいは学校へ通うことを通して、本能的・体質的になるまで体得させられています。


しかし、彼らが職に就くために集まった都市部においては、出てきた途端にそれぞれの職場で連日「働け、働け」で、職場と自分の寝起きをする住家との往復が基本になって10年、20年を過ごす生活です。


休みにも、まわりのスーパーかデパート、時に家族や職場の友人と遠乗りして、近くの温泉地・海岸・保養地に出かけるにしても・・・


そこでもせいぜい一晩かニ晩泊って、飲んでさわいで、そのまままたまっしぐらに自分の家に帰り、翌日からふたたび機械のごとく定期的に職場に通います。


・・・では、都市に出て来て生まれた子供たちはどうでしょうか。


彼らもまた、幼い頃から、自分の家、幼稚園、小学校、中学校、高等学校と、まさにしめつけの教育システムによって、自分の家とそれぞれの学校・塾あるいは、駅、スーパーの間の往復に大部分の時間を費やしています。


地域の自然との関わり

大都市に今すぐ現代の科学技術で測定出来るような徴候が出ていないからといって、人間だけ驕るなかれ・・。


人口が過集中し、植物砂漠化が進み、そして、非生物的材料のみにうずまった大都市や産業立地のコンプレックスの中で、むしろ私たちは見えないものを見る力・・・


そして私たちのとぎすまされた生物的な本能や人間固有の感性や知性によって、まだ具体的に出ていない大都市のデッド・センターの徴候をかぎとり、今なら間に合う処置を講ずるべきではないでしょうか。


画一的な花いっぱい運動やあるいは一時的な緑化運動だけでは不十分です。


自然はきわめて多様であり、多彩です。


すべての人がそれぞれの立場に応じて、まず自分の生活域・職場の中やまわりから、積極的に明日の生存の基盤を、遺伝子の池を、たましいのふるさとを、都市にも郊外にも田園景観の中にも創ってゆくべきときです。


現在、日本の人口の約75ないし80%は都市部に生活しています。


とくに首都圏.中部圏.近畿圏・北九州圏・北海道の札幌に代表されるような大都市、また県庁の所在地や産業立地に集中しています。


これらいわゆる都会人といえども、父祖の代まではほとんど日本の各地方の海岸や草深い平野、山地の田園景観の中で生まれ、幼児期を過してきました。

過集中による崩壊を免れたい 2

ある日突然発生する地震などの災害でなく、人間の命の共存者が死にたえたような植物砂漠・都市砂漠の中で、空をも閉ざす立体的な非生物的経済都市・産業都市・情報都市・機能都市の中で・・・


果たして人間だけが、戦後世界を驚かせたようなすばらしい活力を発揮した日本人の潜在エネルギーを、生命力を、遺伝子を維持出来るかどうかという問題があります。


生物社会では、急激な一回限りの天変地異によって破滅することは、現実に被害を受けた場合でも少ないのです。


むしろ、じわじわと環境をかえられることによる方が、ちょうどヨーロッパの森林が林内に繰り返し家畜を放牧することによって消滅したように、ダメージが大きいです。


林内放牧、森林伐採だけで、完全に、度荒野(ピース)になったように、人間の共存者が、とくに唯一の生産者であり、環境調整者である植物、もっとも豊かな多層群落の森林が消滅させられることによって他の生物も住めなくなり・・・エグゼクティブトレードによると、次第に人間の生命力までもが低下する危険性が深まるのではないでしょうか。


かつては誇り高きローマ帝国を築いたローマの人たち、またソクラテスをはじめ2000年前にすばらしい文明や科学を築いたギリシャの人たち。


そして世界のさまざまな人種や民族の都市や産業立地の発達、それぞれの時代における人口の過集中と興亡の歴史を考えてみる必要があるでしょう。


自然の過開発、植物砂漠化が50年、100年あるいは500年、1000年後にどのような不幸な結果をもたらすか、だれも予測出来ません。


過集中による崩壊を免れたい

単に植物が消滅するだけで、人間はいつまでも固有の知性や感性、新しい生命力を維持することが出来るのであれば問題はないはずです。


しかし、6000年の世界の文明、それを支えてきた都市の周辺も含めての砂漠化が、人類の過集中による自然の荒廃、緑の消失・・・


さらに人間の生命力や潜在能力、遺伝子資源にまで影響を与えかねないという事実を具体的に示しています。


東京湾に接した狂乱地価の中心地では、もはや横に伸びられないので軟弱地盤に関係なしに今後さらに高層建築がたってゆくはずです。


同様なことが、副都心周辺、横浜、千葉あるいはその周辺域はもとより、大阪・神戸・名古屋などにも現われ、二次的・三次的に過集中の傾向がさらに拍車をかけられかねない現状にあります。


植物社会においては、一時的に環境が改善されて個体群が加速度的に過集中した場合、ある日突然、中心が死の砂漠となることがあります。


ドイツやオランダ、ベルギーなどのピースに見られるデッド・センターが、植物砂漠化が強要されている人間の社会に全くこないという保証はありません。


とくに、集中豪雨・台風、しかもすべてをゼロにしかねない地震国日本です。

スランプを乗り越えるために

ストレスが心理的機能に障害を与えると神経症(ノイローゼ)といわれます。


ヒトは、あくまで一個の個体ではありますが、精神と身体の2つの局面からみることができるので、ストレスの悪影響もニ側面から考える要があります。


神経症(ノイローゼ)の種類には・・・


神経衰弱・不安神経症・心気症・強迫神経症・ヒステリー・抑うつ反応などがあげられます。


それゆえ、スランプは早期に克服しなければなりません。


原因がわかっていれば、対応も容易ですが、必ずしもそうばかりではありません。


そんなときはどうすればいいでしょうか。


振り返ってみるとスランプに陥りにくい人とそうでない人がいます。


スランプに強い人は信念・信条がかたいのに思考力や感受性が柔軟です。


MR転職情報などで医療業界を目指している方ならこのことはもうご存知かもしれません。


・・・つまりショックに強く精神的にタフで安定性も高いのです。


考えてみれば、スランプとは停滞からくるあせりであり、不安感なのです。


したがって場数を踏んでそれを乗り越えるか、あるいは時を待つかでしょう。


乗り越えるのは訓練です。

宗谷本線

札幌ツアーなどのバスツアーで北海道をめぐるのもいいですが、たまには汽車の旅というのもいいものです。


少し前の話になりますが、道北の宗谷本線にはじめて乗りました。


終戦までは樺太への大動脈として、函館稚内間を急行がジャンジャン走る重要幹線でしたが、樺太がサハリンになってからは斜陽線の傾向を濃くしました。


旭川からしばらく、上川平野の穂波を分けて走る列車が、蘭留、それから山の中の塩狩駅に停ります。


天塩と石狩の国境の駅。


ここまで線路に沿って流れる川は南をさしていましたが、ここからは流れは逆に北に向います。


天塩川の流れですね。


この辺はまだ水田の水が光っています。


名寄市はその中心に生れた町で、ここからオホーツク海岸に行く名寄本線と、木材の豊かな雨竜山中を貫通する深名線とが分れています。


稲田はそこからまだ見え隠れしながら北に延びて、美深から先は天塩川の流れは次第に大きくなり、人里が次第に狭くなり、こんな山の中にと思うようなところに、木材だけが積んであって、ほとんど人影のない駅がつづいています。


咲来、箴島、神路、佐久など、ふと下車してみたいような駅名がつづきますが、どこも木材の匂いの強い駅で、山路を歩いていると全身野獣臭い、沿海州のシホテ・アリニの山の中を獲物を求めて歩く、狩人デルスウ・ウザーラのような男に出逢ったりします。


このあたりからはたしかに道北だという感じが、ひしひしと肌に感じられてきます。


この山峡を抜けると、亜寒帯の寒々とした空気の中に入ります。


しかしここらはまだ上川の行政管下で、留萌支庁や宗谷支庁の管轄はまだまだ先なのです。


言葉は武器である 8

問題解決には、真っ先に手を打つべき相手がだれなのかをみきわめることです。


銀行のボスなのか、相手の社長なのか、業界の長老なのか。


次にそのために必要な武器は現金なのか、人間としての誠意なのか。


そして、それをやらせるのは自分なのか、部下なのか、会長なのか、担当者でも充分なのか等々の判断であり、ランクづけの力が必要なのです。


このネックのランクづけとそれをだれにやらせるかの判断こそ、上に立つ人間、リーダーのくだすべき判断です。


社長が行くべき相手のところに部長を行かせ、部長の行くべき相手に社長がとんで行くようでは、ランクづけは正しくても、結果として、問題解決に失敗してしまうのです。


この力としての判断力がトップや上級幹部にないと、毎日が会議の連続になり、その内実は会議という名の井戸端集会になってしまいます。


ランクがつけられないままの会議は、時間の無駄です。


問題提起なのか、問題処理なのか、社内調整なのか、決断のための会議なのか、判断のための会議なのか、では求められているものも結果も当然ちがってきます。


解決のための手段や方法について、できるだけ多くの人の意見を聞くのは大切なこと。


しかし、部下に判断を不用意に求めると部分から部分、部分から全体の判断に振りまわされて、よい結果など得られるはずもないでしょう。


このことも忘れてはなりません。

言葉は武器である 7

この点、ピラミッド型組織の下のレベルの者は常に起きてくる問題は一つか二つであるため、それほど判断力を必要としません。


流れ作業のように一つのことをやる人間にはむしろ判断力は無用です。


判断力は仕事の効率化には邪魔になるのであり、ロボットのほうがよいくらいです。


上になればなるほど、勉強が必要なのはこの判断を的確にくだすためです。


大切で重要な問題をあとまわしにし、あとにまわすべき問題に真っ先に取り組んだりすれば、無能呼ばわりされてしまいます。


しかしこれだけでは半分です。


次に大切なのが、大事な問題を無事、解決することです。


問題が無事解決したということは、その問題解決の前に立ち塞がるいくつかのネックを一つずつ越えられたことを意味します。


話が途中でこじれては意味がないでしょう。

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