多角的関税交渉の展開とその限界
多角的交渉においては、自国が払う関税引下げの犠牲を第三国に無償で提供する代りに、その第三国が他の国に対して行なった関税引下げの果実を無償で享受しうることになります。
これを間接効果というのですが・・・
こうした間接効果が参加国間に多面的に波及する関係を通じて、引下げ対象品目を拡大し、相互間のバランスも維持されることが可能になります。
最恵国原則と多角的交渉とが、いわば相乗的効果を発揮するのであり、その点にこうした方式の最大のメリットがあります。
もっとも、こうした多角的交渉を同時平行的に展開することはそれだけに国ごとの組合わせが複雑となり、多くの時間と労力を要します。
事実、この第1回交渉では実に173組の違った交渉が昼夜兼行で続けられたといいます。
・・・その結果、123におよぶ二国間協定が成立し、譲許総品目数45、000、その輸入相当額100億ドルという、史上空前の関税引下げが実現され、ここにガットははなぱなしくスタートするのです。